今回は読んだ本の紹介です。
科学史って面白い |
この本は科学史に興味がある方はもちろん,物理やら数学やら化学なんて大嫌いだ!という方にお勧めしたい。
そもそも科学史とはなんぞや。科学史とは読んで字のごとく,科学の歴史を扱う立派な学問です。
しかし科学とは常に時代の先を進む者。その過去を振り返っていくことに何か意味などあるのだろうか?ましてや,そんなもの役に立つのか。
そうと問われれば,素直にYesとは言えない所でしょう。
でもねぇ,科学史の面白さはそんな所にあるわけじゃあないんです。科学史の面白さとはすなわち,かき集められた科学者,発明者達の自伝をなぞっていく所なんですね。
そこには科学者達の発想の妙,実験風景,社会背景,ふとしたことから生まれた技術,技術を巡る社会の変革……とかく,この『エピソード科学史』にはそんなエピソードが数多く詰め込まれています。
取り扱う分野もⅠが化学,Ⅱが物理,Ⅲが生物・医学,Ⅳが農業・技術と非常に幅広く,内容もアルキメデスの発見録のようなメジャーどころから,天然痘の逸話,チューリップの品種改良競争,染料開発が当時いかに国益になっていたか,修道僧が発見した火薬と大砲による騎士の廃れ……etc。
まま,とてもここには書ききれないほどあり,ボリューム十分です。
科学の楽しさとはなんぞ,その答えに科学史は良く答えてくれています。もう少しこのジャンルが広まればねぇ。
P.S.
前回のティガレックスの考察の続きですが,現在面白い資料が手に入ったためちょいと間が空くと思われます。楽しみにしていた方はごめんに。
今回はそんな感じで,よろしくお願いします。|・ω・)ノ
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